半年で中学生を5教科100点UPしてきた工夫や、注意していた教え方を 家庭でも教えられるように、多くの事例を用いてお届けしたいと思います。
教え方の前に、算数・数学ができるようになるために知っておくべき 2つのステップ
教え方を知っていても、ステップの踏み方を間違えてしまうと時間が余計にかかったり、成績がなかなか上がらないことがよくあります。
正しいステップを踏んで教えていくことで、成績も順調に上げていくことができます。
テストで平均点以上取れなかった原因が、「ステップをきちんと踏んでいなかった」ということがほとんどです。
ステップ1:内容が理解できること
内容が理解できていない問題は意味がわからないため、ふつうは解くことができません。
例えば
$$3x=6 xの値を求めなさい$$
と言う問題があるとします。
すでに「文字式」を習い、練習問題を何題か解いている中学生なら
$$x=2$$
としっかりと答えることができると思います。
しかし、九九を習いたての小学2年生に聞いてみたらどうでしょう。
xはどこかで見たことがある文字かもしれません。
しかし、xが計算に使えると感覚だけでわかってしまうことは、ふつうならあり得ないと思います。
よって、問題を解くために「内容が理解できること」は必要不可欠なことになります。
ステップ2:テストで問題が解けること
内容を理解したし、解き方も習った。
問題だってかなり解けるようになってきた。
だけど テストで点数が取れない。
という生徒たち をたくさん見てきました。
例えば、
$$3x+6=-x-10 xの値を求めなさい$$
という問題。
親から見ると、『あぁ こんなのやった やった。』と思い出せる問題の一つだと思います。
この問題で、中学生になってから理解すべき内容は、「文字式」と「移項」の2つです。
難易度的にも易しい部類に入ります。
しかし、テスト本番になると
『移項の時に符号を間違えた!』とか
『ちょっと自信ないなぁー。』とか
『めっちゃ緊張した!』とか
『時間が無くって、計算が終わらなかった!』
なんて話をよく聞きます。
これらの原因は、基本的に解いている問題量が十分ではありません。
しっかりとテストで問題が解ける(=点数を取れる)ようになるためには、
・正解率が高まるまで問題量をこなすこと と
・5分でどれくらい計算ができるのか知っておくこと
が重要になります。
特に2つ目は、知っていると残りの時間で解ける問題、検算できる問題の量がわかり、検算できれば点数に直結しますので、日頃から時間を計って問題を解くことが非常に重要です。
<参考>例題の解法
文字と数値を移項してxの値を求めていきます。
$$3x+6=-x-10$$
移項して
$$3x+x=-10-6$$
計算して
$$4x=-16$$$$x=-4$$
移項して
$$3x+x=-10-6$$
計算して
$$4x=-16$$$$x=-4$$
まとめ
以上、算数・数学ができるようになるためには、2つのステップがあることを知っていただけたと思います。
また、算数・数学はみんなが間違える問題はだいたい同じ問題です。
よく間違える問題についての教え方を学年別に順次UPしていきますので、家庭で教える際に役立ててくださるとうれしいです。
また、教育費を少しでも削減できれば幸いです。