初めに線対称を習い、よくできていることが多いと感じています。
次に点対称を習います。首をひねる子供が多いように感じています。それは、点対称は点を中心に180°回転するためです。
慣れてくれば、首をひねらずに頭の中だけで、180°回転することもできる子供もいますが、図形が苦手な子供はどうしても首をひねってしまいます。
そんな時は、『問題用紙を回していいよ。』と言う場合が多いです。
書き方さえわかれば、線対称も点対称もこわくない
【基本】線対称と点対称のちがい
”線対称は線に対称” ”点対称は点に対称” という違いを区別できるようにしていきましょう。
まずは基本問題を通して、線対称と点対称の、それぞれの特徴をつかんでいきましょう。
線対称は対称の軸が書ければ、確実に選べるはずです。
但し、軸がたてだけでなく、横にもなりうることに気づかないと正解にならないので注意しましょう。
点対称は、対称な点同士が結べれば、中心点がわかるので確実に選べるはずです。
点対称となる補助線2本だけでは心配な場合は、3本書いても大丈夫です。
・線対称は、線に対して対称(同じ距離) ⇒ 折って重なる形
・点対称は、点に対して対称(同じ距離) ⇒ 180°回転して重なる形
学校のテストでは、たまに線対称の軸が3本以上あるものも出題されています。
3本の場合は軸が120°ずつ回転する正三角形が代表的な例になります。
点対称は180°回転させると重なるのですが、頭の中だけでは想像しづらい時もあります。
そんなふうに感じた時は、対称な点同士を結んで対称の点を定めると判断しやすいと思います。
さらに不安な場合は、対称の点を結んだ後で、問題用紙を180°回してみましょう。
また、頭の中で点対称の図形が描けるのかも聞いておきましょう。
(図形が得意になるかの判断材料になります。)
慣れてしまえば、出題の種類に限りがあるので、間違えることは少なくなるでしょう。
・”線対称の軸が横”の問題を必ず出題しましょう。
・線対称の軸が複数出て来る問題を必ず出題しましょう。
・点対称は対称な点を結ぶ時に問題用紙を回してもよいことを伝えましょう。
・頭の中で点対称の図形が想像できるか聞いてみましょう。
(図形が得意かどうかの判断基準になります)
・時間がかかるようであれば、一緒に図形を書いてみましょう。
・短時間でできるようなら、「すごいね!」を連発しましょう。
(ほめはどんな問題でも必要です)
【本題】線対称と点対称の作図
学校で出題される作図の問題は、たいていマス目があるので、マス目の数え間違いがなければ、図形を書くことができると思います。
ただ、書き方に慣れていないと最後の1本がおかしくなることがよくあります。
無理やり線をつなげてしまったり、間違えているのに正しい形だと思ってしまう子供もいます。
そのような子供たちは、どのようにすれば正しく書けるのか、書き方がよくわかっていない場合が多いです。
まずは、書き方を知りましょう。
線対称は、対称の軸に対称に点を打って、線をつなげていきます。
点対称は、対称の点に対称な点を打って、線をつなげていきます。
・線対称は、線に対して対称
・点対称は、点に対して対称
正しく対称の点が打てれば、線対称も点対称も作図で迷うことはないでしょう。
マス目がある場合は、正しくマス目を追っていけば、作図ができます。
ただし、点対称の作図の時にマス目を追って作図をする際に、右斜めに線を引かなくてはならないのに、左斜めに線を引いてしまうことをよく見かけます。
正解率を高めるためにも、線対称も点対称も、対称の点を打ってから作図することがおススメの書き方です。
・時間がかかるようであれば、点を打つ作業を1つずつ一緒にやりましょう。
・線がずれている時は、どこがずれているのか一緒に探しましょう。
・線が6本以上ある図形の練習問題を必ず出題しましょう。
・作図する前に、ある程度頭の中で図形が想像できるか聞いてみましょう。
コメント